都会くらしの新標準?マイカーからカーシェアへの乗り換え

港区や中央区などの都心ほどではないとはいえ、墨田区の駐車場代もかなりお高いです。

錦糸町・押上界隈の相場として、月々25,000円~30,000円程度。
加えて、ガソリン代もかかりますし…
さらには、毎年の自動車税に重量税、任意保険料。
そして、自賠責保険に車検費用・・・

とにかく、車を維持しようとすると、出費はバカになりませんね。

私は、ここのところ数年間、毎年の走行距離が5000kmに満たない生活を送ってきました。錦糸町・押上のあたりは、決してハイソな街ではありませんが、日常の買い物は街中で何でも揃う上に、少し足を伸ばせば、銀座・日本橋・丸の内・秋葉原・上野で高級品から最新電気製品まで何でも揃ってしまうショッピングには全く困らない環境が整っています。それゆえ、サンデードライバーはおろか、月1か月2程度で近場のみ運転するだけになってしまっていました。

そこでこの度、思い切って車を処分しました。

しかし、完全に乗らないわけではありません。

私のような短距離のチョイ乗りが多い者に最適な「カーシェアリング」を積極的に利用することに決めたのです。

カーシェアリングの基本的な仕組み

カーシェアリングは、その名の通り、1台の車を複数人で利用する仕組みです。それだけ聞きますと、レンタカーとの違いは何か?と思う人もおられるかもしれません。まずは簡単にまとめてみます。

レンタカーカーシェアリング
利用時間6時間~10分もしくは15分単位
ガソリン代利用者が払う業者が払う
営業時間主に、8時~20時など24時間
店舗概ね有人店舗で、説明を受けてからカギをもらう無人。駐車場に車が停まっており、スマホアプリやICカードなどでカギを開ける
保険業者がかけている保険。
通例、免責費用(5万円程度)を支払う必要がある
業者がかけている保険。
通例、免責費用不要
事故の際車が使えなくなったことによるペナルティNOC(ノン・オペレーション・チャージ)を支払う必要ある。営業所まで走れる場合2万円、走れない場合5万円が相場NOCに関しては、レンタカーと同じ

カーシェアは、短距離・短時間に特化したサービスです。ガソリン代を意識しなくて良いのは、利用者にとっては楽に思えるポイントですね。24時間営業というのも、夜分少しの間だけ車を使いたい時にとても便利です。

短距離・短時間に特化してはいますが、6時間・12時間と長めに借りる場合も決して、高くなりすぎることはありません。むしろセット料金などがあるので、お得に感じるくらいです。

カーシェアリングの料金について

カーシェアリングにかかる費用を整理してみます。

初期費用シェアカーの会員になるために初期費用がかかる場合があります
月額基本了毎月の基本料金です。
月額無料のプランがある業者もありますが、1時間程度でも利用がある場合は、有料プランのほうがお得な料金設定になっています。
月額有料のプランの場合、その月額料金相当分が最初から利用可能になっています。
利用料金10分か15分ごとに、一定の金額がかかります。
また、6時間、12時間のパック料金もあります。
どの事業者も短時間の利用の場合は距離加算はありませんが、6時間以上の長時間利用の場合、走行距離に応じた加算があります。

カーシェアリングの比較

墨田区界隈で利用できるカーシェア業者を紹介します。

1.トヨタシェア

トヨタが運営するカーシェアサービス。一般の駐車場や一部トヨタのディーラーがステーションになっています。現在キャンペーン中で月額料金が無料で、利用料金も他社よりお安めなのはうれしいです。トヨタのサービスですので、トヨタ車以外に乗ることはできません。

2.オリックスカーシェア

月額基本料が有料と無料のプランがあり、月ごとにプラン変更が可能ですので、あまり乗る予定のない月は無料で会員を維持することができます。もっとも、月に45分以上乗ると有料プランのほうがお得になりますので、少しでも乗るのであれば、有料プランのほうが良さそうです。

3.カレコ・カーシェアリング

三井不動産が運営するサービスです。三井のリパーク(駐車場)をステーションにしていることが多いです。こちらも月額基本料が有料と無料の両パターンありますが、プラン変更に制約があるため、自由に切り替える運用には適していません。他の業者が15分単位での料金になっている中、カレコは10分単位です。カーシェアやレンタカーの場合、無難な小型車のことが多いのですが、スポーツクーペやSUVなどの車種の設定もありますので、ちょっと変わった車に乗ってみたいというニーズに応えることもできそうです。

4.タイムズカーシェア

駐車場のタイムズが運営するカーシェアサービス。主にタイムズ駐車場の片隅がステーションになっています。月額基本料無料のプランはありません。初期費用がお高めですが、5月末まで、初期費用無料・月額基本料2か月無料のキャンペーン中ですので、気になる方はお試しするチャンスかも。車種の種類も多く、ステーションも全国規模で充実しています。

5.d-カーシェア

NTTドコモのカーシェアサービス。とはいえ、この事業のために自動車やステーションを用意しているのではなく、前述のORIX、カレコと、名古屋を中心に展開しているカリテコの3サービスをドコモ独自の料金体系で利用できようにしたサービスです。月額基本料が無料で、ORIXを使う場合、ORIXのプランより少しお安くなっています。
ORIXやカレコのサービスを体験してみたいという人にもメリットのあるサービスだと思います。

各サービスの利用料をまとめてみました。各サービスで最安値のプランを示しておりますが、車種が完全に同じものを比べているわけではありませんので、参考値として考えてください。

トヨタ
Casual
ORIX
個人A
ORIX
個人B
カレコ
BASIC
カレコ
月無料
タイムズ
BASIC
d-
ORIX
d-
カレコ
初期費用01050円1050円001650円00
月額基本料0840円0980円0880円00
 無料利用分0840円0980円0880円00
基本利用料15分
150円
15分
210円
15分
310円
10分
140円
10分
170円
15分
220円
15分
230円
10分
170円
1時間使うと600円840円1240円840円1020円880円920円1020円
6時間料金3080円3700円5500円4080円4980円4290円4280円4980円
12時間料金4270円5200円7800円5700円6900円6490円6480円6900円
24時間料金5511円6700円10050円7300円8900円8690円8200円8900円
キロ加算(/km)11円16円16円16円18円16円16円18円

こうして比べてみますと、トヨタシェアのお得ぶりが突出していますね。上記はCasualプランというごく標準的なプランですが、現行モデルで、衝突回避支援パッケージ搭載の安全安心な車両に乗れるBasicプランでも15分200円と他社を下回っています。

普段トヨタシェアをベースにしつつ、d-カーシェアでORIXやカレコも使ってみる。
特に、カレコの一風変わった車も使ってみる。

という使い方が良さそうに思えますね。