2019年5月1日から2日にかけて、自分の自転車でしまなみ海道を走ってきました。プランの立て方から実際に行ってみてどうだったかを記事にしたいと思います。
ですが…最初に言っておきますがこの記事は未完で終わります。なんと旅の途中で転倒して救急車で運ばれてしまったのですよ。その顛末も含めて書いていきたいと思います。
そもそもしまなみ海道とは?
本州と四国を結ぶ3つのルートのうち最も西にある尾道・今治ルート。広島県尾道市から愛媛県今治市の間を向島(むかいしま)、因島(いんのしま)、生口島(いくちじま)、大三島(おおみしま)、伯方島(はかたじま)、大島(おおしま)の6島を縫うように西瀬戸自動車道という高速道路が通っています。この高速道路のうち島と島を結ぶ橋を歩行者や自転車でも渡れるよう整備されたルートがいわゆるしまなみ海道です。尾道から今治までおよそ70km。スポーツタイプの自転車で体力に自信のある方ならば1日で本州から四国まで行くこともできますが、風光明媚な観光地ですので途中どちらかで宿泊されることをおすすめします。
しまなみ海道へのアクセス
しまなみ海道の本州側の玄関口はJRの尾道駅となります。新幹線の福山駅で在来線に乗り換えて尾道駅を目指すルートが第一候補となります。ご自身の自転車を輪行で持ってこられる方は、新幹線の新尾道駅を利用するほうがお勧めです。新尾道駅から尾道駅へは3kmちょっと。新尾道駅の駅前の大通りを海側に下って行くだけですので、道に迷うこともなく自転車で10分ほどで移動することができます。
尾道駅に着かれましたら、駅改札の前にある観光案内所で無料で発行していただけるせとうちサイクルーズPASSを入手されることをおすすめします。このPASSがあるとフェリー料金の割引を受けることができます。なお、サイクルーズPASSの有効期限は3日間なのですが、それ以上の滞在を予定している場合は次の写真のように2枚発行してもらうことも可能ですよ。
しまなみ海道の自転車事情
当記事では詳しく触れないことにしますが、しまなみ海道はレンタサイクルが非常に充実しています。公営のものは比較的安価で貸し借りのできるスポットも多く使いやすいです。また、世界的自転車メーカーのGIANTは尾道、今治の双方に直営店を構えていて、そこで最新のロードバイクのレンタルをやっています。30万円以上するカーボンロードもレンタルで借りることができますし、一部モデルは追加料金で対岸に乗り捨てすることもできます。
しまなみ海道は、橋梁部分は高速道路の歩道などを走り、島に入ると主に海岸線沿いの生活道路を走ります。どの橋もかなり大きな橋なので海岸線から概ね50mの上り下りがあります。それ故、想像以上にアップダウンが多く苦しめられます。レンタサイクルはママチャリタイプよりスポーツタイプや電動アシスト付のものが良いでしょう。
しまなみ海道が素晴らしいのは、体力に自信の無い人をサポートする仕組みが良くできていること。70kmの長丁場は普段自転車に乗られていない方には大変な距離ですが、途中で休憩もできますし、自転車旅を断念して安全にバスで移動することもできるのです。例えば、公営のレンタサイクルを利用していて、途中で疲れてしまった場合、各島にあるレンタサイクルターミナルに自転車を返却しバスで移動することもできます。このバスは少数ですが自転車の積み込みもできるので、自分の自転車を持ってきた方も安心です。加えて、島内の道路にも工夫があり自転車で迷わないように道路の橋に青いラインが延々と引かれており、このラインを目印に走って行けばゴールできるのです。
しまなみ海道を実際に走ってみました
尾道→向島
尾道大橋と新尾道大橋が架かっていますが、多くの方は渡し船で渡っています。3本の航路があるようですが、一番わかりやすいのは駅前渡船(向島運航)です。 文字通り尾道駅の駅前から乗ることができるのですが、ここで先程のサイクルーズPASSを提示すると10円お得になります。早速もらった甲斐がありましたね。
向島では少し街中を走ったあと海岸線を走ることになります。
やがて因島大橋が見えてきました。この橋は2階建てになっていて高速道路の下を自転車で走り抜けます。海岸線から58mの高さまで坂道を登りますので覚悟してくださいね!
向島→因島
因島では島の北西側を通り海岸線沿いに南下します。やがて生口橋(いくちばし)が見えて来ます。そのまま橋を渡ってももちろん良いのですが、橋に登らずまっすぐ行くとすぐに市街地となりスーパーのハローズやダイソーのあるショッピングモールがあります。日用品の買い忘れ等がありましたら、こちらをご利用ください。
因島→生口島
生口島はレモンの島です。なんでもこの島で国産レモンのおよそ3割を生産しているのだとか。しまなみ海道はこの島の北側を走ります。気持ちよく走っていると途中瀬戸田の街が。私はこの先のスケジュールの関係で通りすぎてしまったのですが、お時間のある方は色々と観光できそうな場所でもあります。
島を横切ると多々羅大橋が見えてきました。
生口島→大三島(→岡村島→大崎下島)
多々羅大橋を渡ると、橋のたもとに道の駅多々羅しまなみ公園があり、そこにサイクリストの聖地記念碑があります。休憩およびフォトスポットとして一息ついてください。
しまなみ海道は約70km。私は道中に宿を取りました。それはしまなみ海道を少し離れた大崎下島という島にあり、そこへは大三島を東西に横断して宗方港から岡村島のフェリーに乗り、岡村島から自転車で向かいます。事前に調べた結果、南側の海岸線を通るルートを選択しました。が、これは完全にハズレでした。アップダウンが激しすぎて途中登れない坂があったり。辛うじてフェリーの時間5分前に宗方港に着けたたのですが、本当に肝を冷やした瞬間でした。
今晩はこちらにお世話になることにしました。しまなみ海道を満喫するのにちょうど良いロケーションのお宿だと思います。
https://hatagoya-kusushi.com/
ちなみに岡村島や大崎下島はしまなみ海道ではなく、安芸灘とびしま海道という別の名前が付けられています。こちらも5つの島が連なって呉市まで自転車で行けるよう整備されていますので、しまなみ海道とは別にサイクリングで楽しむことができます。
大三島→伯方島
岡村島からフェリーで大三島に戻ります。今度は島の中央を通って道の駅多々羅しまなみ公園を目指します。途中には大山祇神社という立派な神社があります。
神社には立派な御神木があり、ご利益ありそうです。
大山祇神社を過ぎて、峠を一つ超えると道の駅はもうすぐです。少し休んでこの先を目指しましょう。
伯方島→大島
しまなみ海道は伯方島の西部を掠めるように走っています。この島が有名な「伯方(はかた)の塩」の伯方ですね。ただ、伯方の塩は伯方島産というわけではなく、メキシコやオーストラリアから輸入した塩を海水に溶かして精製し直して作っているようですね。
大山祇神社の御神木 サイクリストの聖地記念碑 伯方・大島大橋
大島→今治
しまなみ海道は大島の真ん中を縦走します。ここの上りは結構きつく一山超える感じです。ですが、もう少しで四国。ゴール目指して頑張りましょう。
島を横切ると全長4kmもある来島海峡大橋が見えてきます。これを渡ればいよいよ今治です。
おまけ
この来島海峡大橋の写真はしまなみ海道を少し離れ、吉海町の椋名あたりの海岸沿いの道路から撮影しました。そして・・・ここで派手に転んでしまい大ケガを。
ロードバイクの転倒する際右手を防波堤についてしまい巻き込んでしまったのです。
私のしまなみ海道旅は最後の来島海峡大橋を救急車で運ばれて終わってしまいました。
そのあたりの顛末はいずれ書く機会があればまとめたいと思います。