今日は、上野にある鈴本演芸場のお正月講演(新春爆笑特別興行)に行ってきたお話です。
皆さん落語を聞きに行かれたことはありますか?私は最近少しハマっております。その魅力を少しでも伝えることができれば嬉しいです。
鈴本演芸場は台東区上野二丁目にある寄席です。上野駅と御徒町駅の丁度中間地点で中央通り沿いにあります。サイゼリヤやすしざんまいと同じ建物の中に入っています。
余談ながら、鈴本演芸場のWebサイトのURLがhttp://www.rakugo.or.jp/というのもなんだかすごいですね。
こちらで行われていた新春爆笑特別興行第ニ部(14:10~17:00)に行ってまいりました。
新春爆笑特別興行のスケジュール
第一部(11:00~13:40)
主任:柳亭 市馬さん
第二部(14:10~17:00)
主任:古今亭 菊之丞さん
第三部(17:30~20:40)
主任:柳家 三三さん
の三部入れ替え制で令和2年元旦~10日の間開催されています。
およそ、3時間弱の演目で、料金は3,500円と結構お得でした。
当日、立ち見席は2,000円でしたので、立ち見でもよければ更にお得ですね。
お正月特別講演などは予約のみで当日券が出ないこともありますのでご注意。
寄席の構成と演者について
寄席は落語を中心に構成されていますが、落語以外の演目もあります。
私が聞いてきた回では、落語家10人の演目に対し、マジック、漫才、粋曲(三味線と唄)、ジャグリング、紙切りが入る構成でした。
他の回も概ね似たような構成で、他にものまねや漫談、講談などが入ることがあるようです。これらの演目が落語と組み合わさって、寄席のショーが完成しています。
どうしても落語に対してマイナーな演目とはなりますが、それぞれなかなか面白いものです。
なお、紙切りは観客のリクエストに応じて、作品を作ってくれます。あのお題で切ってもらおうとイメージしていくと良いですよ。先日は、会場からイチローとオリンピックがお題として出ました。
主任の3名の方はそれぞれ最後の演者「トリ」を務められています。
将来の人間国宝の候補にもなる凄い落語家さんなので簡単に紹介しましょう。
関東には4つの落語家の協会があります。その一つ落語協会(一般社団法人落語協会)の現在の会長さんです。
なお、鈴本演芸場は落語協会所属の方しか出演できない舞台なのです。ということもあり、当日出演する方たちのトップがこの市馬さんなのです。
とても偉い方にして歌うことがとても好きな落語家さんです。お客さんの中には歌がお目当て半分、落語を楽しみにしている半分といわれるくらい替え歌も笑えます。
柳家 三三さんと若手のホープを争っている存在だと思っています。
2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」でたけしさん他へ落語の演技指導を行い、自らも六代目金原亭馬生として出演されておられました。
菊之丞という名前は前座の時から変わってないが、古今亭で空いていいる名前が志ん生か志ん朝しかないから名乗れないと言っておられました。それは狙っているということでしょうか…
三三さんに対して、菊之丞さんのほうが色気があるように思います。
三三と書いてさんざと読みます。師匠は人間国宝の柳家小三治さん。
個人の印象と憶測ですが、小三治さんの弟子の中でひときわ輝いた存在となっている、若手のホープ。将来の小三治襲名を狙っているのではとの噂が常に絶えません…
正統派のど真ん中を進んでおられる方だと思います。
他にもこんな有名な方々が
第二部では、笑点でおなじみの林家たい平さんもおられました。テレビで見るのとはまた違う売れっ子のオーラが凄いです。
他にも、第一部では三遊亭金馬さん、春風亭一之輔さん、第二部では鈴々舎馬風さん、柳家さん喬さん、第三部では桃月庵白酒さん、柳家権太楼さん、小三治さん、喬太郎さんなどが広く名の知られた方ではないでしょうか。なかなか豪華なメンバーだと思います。
鈴本演芸場お役立ち
- 2階には自動販売機、3階に売店と客席、4階にトイレがあります。
- メインのトイレは4階ですが、ここはなかなか混みます。2階にも小さなトイレがあり、こちらのほうが空いていることもあります。
- 3階と4階の間に楽屋の入り口が。運が良いと憧れの噺家さんに会えるかも!でも、立ち入りは禁止ですよ。
さいごに
寄席は行って楽しむ場です。一番最初に行くのはハードルが高いとお感じかもしれませんが、ぜひ足を運んでみてください。