大相撲も千秋楽が終わりました。横綱不在の場所ではありましたが、大関貴景勝、関脇朝乃山ら新勢力が育ってきており、世代交代が加速しそうですね。
幕内最高優勝は、1敗の徳勝龍と2敗の正代に絞られた中、両者とも本割でそれぞれ難敵に勝ち、14勝1敗という素晴らしい成績で徳勝龍の優勝が決まりました。
勝つや否や自然とこみ上げてくる涙。支度部屋に戻ると、本来近づけない場所(普段、横綱や大関が座っている場所)に座らされて髷を結直し、表彰式でのファンの心を掴むインタビューと、とても微笑ましい優勝でした。
また、徳勝龍の所属する木瀬部屋にとっても初めての優勝ということで、色々と良かったと思わされる場所でした。
平幕力士の優勝は、 朝乃山が2019年5月場所で記録して以来で、その前にも2018年1月場所で栃ノ心が記録しています。ですが、本来は珍しいことです、2000年以降では今場所を含めてたった6回しかないのです。
実は、徳勝龍と朝乃山、そして鳴戸部屋の元林には共通点があります。
それは全員近畿大学相撲部の出身だということ。他に、幕内では宝富士(伊勢ケ浜)、志摩ノ海(木瀬)も近畿大学相撲部出身です。
ニュースになりましたし、徳勝龍が優勝インタビューで話をされていたのご存知の方も多いと思いますが、近畿大学相撲部の伊東勝人監督が場所中の1月18日に55歳という若さで急逝されました。
優勝した徳勝龍はもちろんのことですが、東関脇という地位で10勝し来場所に大関昇進を賭けることにつなげた朝乃山、幕下上位の壁に当たりながらも勝ち越し来場所の成績次第で鳴戸部屋初の関取の可能性を残した元林。それぞれに辛い思いをしながらも恩師に良い報告ができる場所だったのではないでしょうか。
そして両国開催の後は、お楽しみの祝賀会。昨日の予告通り、行ってきましたよ。
会場は、浅草ビューホテル3階祥雲の間。ホテル内では他に九重部屋と西岩部屋の千秋楽打ち上げパーティーも行われています。
会場に入ると驚きました。なんとテーブルが24卓も。1卓11名なので、およそ260人もの参加者がいました。昨年までは、概ね半分程度でしたので、部屋が大きくなり、出世する力士が増えてくると、祝賀会の規模も大きくなってきたようです。
特に、元林が炎鵬を超えるデビューからの24連勝を達成し、スポーツ紙面を連日賑わせたこともプラス材料になったのでしょう。
鳴戸部屋は今場所11人の力士が場所に臨み、7人が勝ち越し、4人が3勝4敗と惜しい負け越しでした。大敗した力士がいなかったこともあり、以前ほどではないのですが、勝ち越せたか否かでは、祝賀会での”扱われ方”が異なってきます。
まずは師匠鳴戸親方の場所総括においては、勝ち越しして褒められるか、負け越しで反省点と激励されるかの違いがあることに始まりますが、その後も後援会長やタニマチの方からの金一封は、勝ち越した力士にのみ授与されます。それが一回ではなく、数度あるのです。こうして負け越した力士たちの発奮材料を与えています。
祝賀会では、いくつかのイベントがあります。
乾杯の鏡割りでは、かなり立派な樽酒が用意されております。次は芸事。今回は京都祇園から舞妓さんに来ていただいて、踊りが披露されました。前述の今場所の総括の他、三島君によるカラオケ披露(ドリカムでした)。最後には、座席カードを使ったお楽しみ抽選会に、鳴戸親方とのじゃんけん大会。
贔屓の力士とお話ができたり、写真撮影ができる楽しい場でもあります。
個人的には抽選会に当たらず、じゃんけんにも勝てなかったのが残念です。お土産に鳴戸部屋のTシャツとお菓子をいただけたので、これは着てみようと思います。
実に楽しい祝賀会でした。この祝賀会に出るために後援会に入っていると言っても過言ではありません。皆さんも是非、お気に入りの部屋を見つけて後援会に入ってみてはいかがでしょうか。