コロナの巣ごもりでスマホのゲームなどをダウンロードして楽しんでいる方も多いと思います。
多くのソーシャル・ゲームは課金しアイテムを購入することで有利にゲームを進めることができるようになっていますが、そんなゲームの課金とは別に「このサイトに登録するとゲームで使える通貨やアイテムがもらえます」という広告を利用される方もおられることでしょう。
実際に使ってみたいと思っていたサイトが、今楽しんでいるゲームを有利に進めるためのアイテムを貰えるツールとして機能するなら…
それはサイトに登録する良いきっかけに成りえます。
私もスマホ・ゲームいくつか楽しんでいますし、「楽天Fashion」のアプリをダウンロードしてゲームで使えるアイテムをゲットしたことがあります。
まあ「楽天Fashion」の場合は、そのあとアプリを継続して利用しているうつに、つい洋服をたくさん購入してしまった、寧ろかえって高くついたと考えるべきなのかもしれませんが・・。
使いたいとドンピシャに思っているアプリやサイトへ登録することで、ゲームなどが有利に進めれるのはお互いにWin-Winです。しかし、中にはそうでない場合もあります。
登録して1ヶ月間は無料、または最初の7日間までに解約をしたら課金しませんというサイトがゲーム内に多数登録されていることも割とあります。
しかも、課金方法はクレジットカードではなく、携帯のキャリア決済で行うことがほとんどです。
この手のサイトは、実際に解約をしようとすると、なかなかうまくできないことがあります。
私は先日、最初の7日間無料、それ以降は月課金というとある漫画サイトに登録し、解約の際に大変な思いをしました。
まず登録時。ここの支払いはドコモの携帯料金との合算だったので、普通にドコモのネットワーク暗証番号を入力してドコモIDで決済を済ませました。
で、漫画の内容はいまいち・・・
他の電子書籍サイトで無料で読める漫画ばかりというものでした。
正直なところ、登録前の宣伝で見かけた面白そうな漫画は概ね1巻のみしか掲載されておらず、有料会員になっても、そもそも扱ってないので続きを読むことができません。
登録時にドコモIDで決済をしていましたが、登録後7日間は無料とのことでしたので、このサイトは解約することにしました。
アプリで退会方法手続きをしようとすると、まったくやり方がわかりません。
一応、形だけの退会手続きフォームはあるのですが、そのフォームに必要情報を入力しても退会できないのです。
しかも、一見にはさも解約できたかのように勘違いする画面メッセージ。
よく読むと解約できたのではなく、解約手続きに進みますと書いてあるだけで、実は何も進んでいない。
同じページを何度もぐるぐると回され、サイトのトップページに飛ばされたりという悪質なサイト動線。そもそもサイトを利用する際にはdアカウントでログインさせているのに、dアカウントのIDとパスワードと全く関係ないサイト独自のIDとパスワードを正確に入力しないと絶対に退会できない仕組みになっています。
このサイト独自のIDとパスワードは、一番最初にログインした際にサイト側からランダムな英数字を割り振られたものなので、スクショやメモをしていないとIDとパスワードを入力することはまず無理です。
151のドコモに電話をしましたが、ドコモ携帯電話と合算だと登録したサイトから解除の請求がこないかぎり、ドコモ側で解約をすることはできないとのことです。
対処のひとつとしてドコモでの携帯電話の決済自体をそもそも止めてしまうこともできます。しかし普通に毎月継続課金で登録してあるサイトや、ヤマトの宅急便利用時の支払いなども携帯料金合算としていましたのでそれは避けたい選択肢でした。
ドコモの決済を利用するサイトの審査などは特にないように思いました。ドコモのテレフォンオペレータの方もあまり強い言葉は使いませんでしたが「悪質なサイト」であることを暗に認めている感じでした。
ドコモの電子決済の流出事件などありましたが、一度契約してしまうと解約できない仕組みはドコモ側でも改善すべきだと思います。これがクレジットカード決済であればクレジットカード会社の側で引き落としを止めることができるのに、ドコモ決済にはその仕組がないのです。契約者本人に解除の意思があるときは、決済を担当するドコモにもその権限があって然るべきではないかというのが私個人の考えです。
本題に戻りますと、契約解除のために一番大切なのはサイトの運営者が誰であるかを知ることです。
ネットで取引をするときには必ず「特定商取引」の記載があります。
事業者名(会社名)、連絡先(電話番号、メルアド)、住所、担当責任者の指名などの事業者情報が必ず記載されています。
悪質なサイトを見つけた場合は、この「特定商取引」の連絡先に直接電話やメールをしてみてください。
とはいえ電話がつながらない、またはメールの返信が全く来ないことがほとんどだと思います。
その際は、記載されている会社名や住所、担当者を検索してみてください。会社が別の業種で運営されていることがあります。
連絡が全くつかないで、月々の課金が続いている場合はその別の業種になっている会社に連絡をしてみてください。
私の場合はこの悪質な漫画サイトは実は「太陽光発電」の事業を行っている会社でした。太陽光発電の会社の社長名が漫画サイトの担当責任者であり、その住所も漫画サイトの特定商に記載されているものと同じでした。また同じ会社が運営している別の悪質サイト(全く役に立たないイラスト・スタンプのダウンロードサイト)の担当責任者はその太陽光発電に出入りしている電気技師でした。
おそらく電気技師の業者がネットの知識があったので、詐欺まがいのサイトの運営をもちかけたのではないでしょうか。これはあくまでも推測ですが。
また、最終的には国税庁へ通報ができます。
ネット課金はその会社の売上です。ちゃんと売上を申告して税金を収めていたら全く問題ありません。ただし昨今のコロナでいろいろな助成金を国からもらっていたりします。
サイト運営で継続課金で安定した売上を隠して助成金を受けるのは不正です。
最寄りの税務署へインターネットから通報できますので、疑問に思ったら通報をしてください。そもそもその特定商取引が間違っていたら、消費者センターへ連絡です。
税務署への通報の仕方は簡単です。
情報提供フォームも簡単です。
対象者の住所や対象者、電話番号は「特定商取引」に記載されているものをそのまま記入します。
内容については所得税、または一番右側の「左記以外の税(不明な場合を含みます)」を選択します。
本文の内容については、サイト名と毎月継続課金されている金額、解約したくても解約できないが、サイトがちゃんと売上を申告しているか疑問であることを記入するだけです。
「あなたについて(任意)」は匿名にチェックをつければ、記入する必要はありません。
税務署はプロフェッショナルなので、誰に対して税金の疑問があるかを正しく伝えたらあとは対応してくれます。税務所から通報した内容がどうなったかは個別に回答はありません。そもそも匿名で通報した場合は、税務署も通報者の連絡先がわからないので回答できません。
ちゃんと納税の義務を果たしている会社ならなんの問題もないはずです。
税務署への通報が終わったら、「税務署に連絡した。解約を望む内容証明を送る。」旨を記載した内容のメールを再度悪質サイトへ送ってください。それでも反応がなく、解約できない時は今度は警察への通報となります。
サイバー警察への通報の仕方は長くなったので次回記載します。
しかし警察は普通に交番で相談するのもOKですよ。