能勢町の山空海温泉に行ってみた。大阪府にこんな鄙びた天然温泉があるなんて!

(2020年3月2日補足)
下記記事を2020年2月24日に投稿したところ、2020年3月15日号のBRUTUS「大阪の正解」の39ページにこちらの温泉のことが書かれていました。タイムリーでしたね!

大阪の北のはずれ、豊能郡(豊能町、能勢町)にはいくつか温泉があります。

能勢町内の能勢温泉や、能勢町の少し先になりますがるり渓温泉などはきれいな建物で鉄道と送迎バスでたどりつけたりと何かと便利な温泉です。

しかし、今回ご紹介する山空海温泉はそれらとは一線を画し、車でないとたどり着けない上に、そもそも失礼ながら質素なつくり。でも、「あっ、こういうの良いかも」と思わせてくれる温泉でした。

所在地は

〒563-0123 大阪府豊能郡能勢町下田尻801

にあります。

大阪方面から来られる場合は、国道173号線を北上し、一庫ダムから県道に入るルートが良さそうですね。そのほか、黒川や野間方面からも道路が通っています。

一庫ダムからの県道を北上していると、このような建物が見えてきます。よく見ると屋根には赤い温泉マークがありますね。

駐車場の入口はちょっとわかりにくいです。先ほどの建物を行き過ぎて少し行くと、このような小さな看板が。道路が狭くて少し怖いですが、駐車場自体はそこそこ広いです。

この駐車場から温泉まではおよそ200m。川沿いを歩いていきます。やがて、いくつかの建物群が。料金表も貼られています。

ここが温泉への待合となっています。オーナーのおじさんに料金を払いましょう。

なお、温泉がそんなに広くないので、満員の場合、ここで待ちます。

こちらが温泉の建物です。屋根に赤い温泉マークがあった建物ですね。

中の様子は撮影できていないのですが、湯舟が二つ。硫黄泉かけ流しのお湯は、適温のお風呂とぬるめのお風呂があります。また、それらとは別に水風呂も。こちらも温泉です。

冷たい温泉に長々と入るのも気持ち良いですよね。

湯舟から北摂の里山のこんなのどかな景色を眺めながらのんびりと過ごせます。

こちら要予約のようですが、プレハブ住居への宿泊も可能なようです。

以前紹介した妙見山から割と近く、ケーブル黒川駅から車で10分、妙見山頂からですと20分かからない場所ですので、妙見山観光のついでに立ち寄ってみるのも良いかと思います。

CMで話題になったベタ踏み坂を安全な場所からそれっぽく撮影する撮影場所と撮り方。

How to shoot famaous “Betafumi-saka” from safty point.

It is amasing. Betafumi-sama became famous for DAIHATSU car Tanto Custom TV commercial.

”Betafumi” means step on accelerator strongly. “Saka” is slope.

So “Betafumi-saka” express necessity of storong car acceleration DAIHTTSU tanto.

かつてダイハツのCMで話題になったベタ踏み坂。

この橋は正式には江島大橋といい、鳥取県の境港市と島根県の松江市を結んでいます。

その場所はこちらです。

このベタ踏み坂ですが普通に撮るとなかなかそれっぽくなりません。

そもそも、高さがありインパクトのある橋ではありますが、そこまでベタ踏みでなくても登れる坂なのですよ。CMでは工夫して壁のように見せていましたが…

ですが、場所を選べば、個人所有のちょっとした機材でも壁っぽく撮ることは可能です。

なお、真正面から撮ろうとして車道から撮影するのはご法度ですからね。安全な場所から撮影しましょう。

おすすめの撮影場所:ファミリーマートの前

江島大橋を境港側から渡り、ファミリーマート江島大橋店まで来ます。

そこで、道路を渡ると広い歩道があります。この歩道丁度橋の正面に位置しています。

そこから撮影すると、こんな感じにとれます。

Good and safety view point is in front of Family mart convinience store using Single using Single lens reflex.

一眼デジカメで撮ってみる

この写真は、超小型の一眼デジカメLUMIX GM1sで撮影しています。

加えて、レンズは175mm。一般によく言われる350mmの望遠レンズ相当です。

マイクロ・フォーサーズのLUMIXなので350mmのレンズでも簡単に持ち運べます。

スマートフォンでも撮ってみる

コストパフォーマンス抜群のミドルクラスデジカメOppo Reno Aはカメラの性能もそこそ高いです。

This picture was taken by Oppo Reno A. Degital zoom 10x.

そのOppo Reno Aでデジタルズームを10倍効かせて撮影し、さらにトリミングもしてみました。

デジタルズームなので解像感はかなり落ちますが、それなりに撮れているのではないでしょうか。

撮影時のコツ

この橋を壁のように撮るには、(1) ある程度の距離のある場所から (2)とにかく低いアングルから撮る必要があります。

上記の2枚はいずれもカメラやスマートフォンを地面に置いて撮影しています。

立ったままだとこんな感じにはできなかったでしょう。

大根島から撮ってみる

江島の隣に大根島という島があり、江島から陸続きで渡れることができます。

Next island “Daikon-shima” is also good view point. You can walk from Eshima.

因みにだいこんじまと呼びます。てっきり現地に行くまでおおねじまだと思っていました。

前述のGM1s & 換算350mmで隣の大根島から撮った写真をトリミングしてみました。

時間の関係で正面から撮れなく、このような感じになりましたが、意外と良さそうに撮れています。

真正面になる場所を見つけられれば、壁感を出して撮影できそうですね。

If you need further information or request of reports. please let us know by comments. Before Olympic plese know more about Tokyo and Japan.

能勢妙見山を観光して見つけた銀河鉄道がやってきそうな素敵な駅舎

前回、能勢妙見山へのアクセスについてまとめました。

妙見山は参拝の他にも観光できる場所があります。
それらを紹介していきます。

山頂付近

頂上にある星嶺は信徒会館ですが、建築物として見る者を圧倒します。

また星嶺の周囲はデッキになっていて、そこから見る大阪平野の景色は丁度夕暮れ時とも重なり圧巻でした。

妙見の森

ケーブルカーとリフトの乗り換えの間に妙見の森という広場があります。

ここにはシグナス森林鉄道というトロッコ列車が走っております。

またふれあい広場に面するリフトが見える丘の頂きにはアート作品北極星入口駅があります。これは、あくまでもアート作品であって実際に鉄道が走った履歴があるわけではありませんが、今にも銀河鉄道が走って行きそうな雰囲気を漂わせています。

また、ケーブルカーの山上駅にはご覧のような絶景の足湯が。この足湯の利用料は100円と大変お得ですので、歩き疲れた足を癒やすのに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

黒川駅から妙見口駅へ

黒川駅から妙見口駅に向かう生活道路は花折街道という名前があります。

この街道沿いに吉川八幡神社という神社があります。境内の入り口付近にはなぜか能勢電鉄の古い電車の前面カットモデルがあったりとなかなか不思議な空間です。

さいごに

2回にわたり能勢妙見山について書いてみました。

いかがだったでしょうか。ご興味を持っていただけたり、参考にしていただければ嬉しいです。

勝海舟ゆかりの能勢妙見山ってどんなところ?初詣に行ってきたら、なかなか面白かったかも!

墨田区内を走る東京都バス02系統。

錦糸町と大塚間を結ぶバスですが、これに乗っていますと、石原四丁目バス停で「勝海舟ゆかりの能勢妙見山東京別院…」というガイドCMが流れます。

この能勢妙見山の東京別院は大阪府豊能郡能勢町にある日蓮宗の霊場能勢妙見山の別院となります。それでは本院の能勢妙見山とはどのようなところなのでしょうか。

この度、お正月に能勢妙見山に初詣に行ってまいりましたので、まとめてみます。

能勢妙見山について

能勢妙見山は行基が開いたとされる1200年もの歴史ある日蓮宗霊場です。

開運・芸能を司る北極星の神様「妙見大菩薩」が祀られており、天気に恵まれますと大阪平野や遠く大阪湾まで一望できる眺望の山でもあります。

古くから多くの参拝客を集める信仰の山であり、能勢妙見山への参拝客輸送のために能勢電鉄が設立されたほどでした。

上方落語(関西の落語)に不精の代参という演目があり、能勢の妙見さんに無精者がお参りに行くお話だそうです。落語の演目になるくらい有名な寺院ということなのでしょう。

妙見山へ行ってみよう
(1) 妙見口駅まで

妙見山は能勢電鉄の妙見口駅を利用するのがお勧めの行き方です。

以前は、京都駅などから山頂への直通バスがあったのですが、2020年時点では全て廃止・運休となっているようです。

能勢電鉄へは阪急宝塚本線の川西能勢口駅で乗り換えます。

川西能勢口駅から終点の妙見口駅までを妙見線が結んでいますが、途中の山下駅から日生中央駅を結ぶ日生線という支線があります。
川西能勢口駅から妙見口駅と日生中央駅へはほぼ交互に日中10分間隔で電車が出ています。

妙見口駅行きでなく日生中央駅行きに乗った場合でも山下駅で山下と妙見口の間を往復している別の電車に乗り換えることができますので、どちらの行き先の電車に乗っても大丈夫です。

妙見口駅からは、ケーブルカーおよびリフトを使うか、ハイキングがてら徒歩で登るかになります。

妙見山へ行ってみよう
(2)妙見口駅から妙見山山頂まで

妙見山へのルート

妙見口駅前の豊能町観光案内所にあった案内板です。

妙見口駅から山頂へはケーブルカーとリフトを利用するか、登山ルートを徒歩で歩くかとなります。

妙見山は大阪北部では手頃なハイキングコースとしても有名で多くのハイカーが徒歩で登られています。

ケーブルカーとリフトを利用する場合

妙見口駅からケーブルカーの黒川駅までは、徒歩か阪急バスを利用することになります。

徒歩ならば20分ほどで黒川駅に着きますが、道中がずっと上り坂なので足腰に自信の無い方はバスのほうが良いかもしれません。

道中はなかなか趣のある里山ですので、徒歩も楽しいですよ。

黒川駅からはケーブルカーとリフトで山頂へ。ケーブルとリフトは事前に往復分購入しますと往復割引となり1,300円です。

なお、ケーブルカーからリフトに乗り換える際、いろは坂という急坂があり、この間は迂回することができません。足腰の弱い方はここは十分に配慮してください。

登山ルートを歩く場合

上の案内板の通り(1)大堂越コース (3)上杉尾根コース (4)初谷渓谷コース (5)天台山・光明山コースのコースがあります。

ん?(2)が飛んでいますね。実は旧参道でもある最もポピュラーな新滝道コースが2016年の台風16号の影響で崩落しており今も通れないのです。

私は、その新滝道コースと上杉尾根コース、初谷渓谷コースを何度か通っておりますが、旧参道の遺構の残るコース、尾根から見える景色の美しいコース、川沿いを進むコースとそれぞれに特徴があり面白いです。

今回、私はケーブルカーとリフトで登っておりますので、登山ルートに関してはまたいつかの機会に。なお登山ルートに関してこちらの能勢電鉄のWebサイトに詳しくまとまっていますので参考にしてください。

妙見山頂

リストを降りてから10分ほどで大きな鳥居に到着します。

こちらには屋台がでていて正月ですとご覧のような賑わいを見せています。

その先をしばらく行くと階段があり登り切ると不思議な建物が。信徒会館「星嶺」だそうです。北極星信仰の寺院らしく星形をなしています。通常、一般参詣者の方は入館できないのですが、毎月15日の月例法要と第三日曜日のミニコンサートの時のみ入館できるそうなのでご興味ある方は検討してください。

星嶺のすぐ先には本堂があります。せっかくここまで来たのですからお参りして参りましょう。

なお、妙見山頂は周回できるようになっておりますので、本堂から引き換えさずそのまま先へ進むと鳥居の所まで戻ってくることができますよ。混雑時はこのルートがお勧めです。

妙見山観光

少し長くなってしまいましたので、妙見山の観光についてはこちらの記事に別途まとめることにします。

東京近郊一日旅:わたらせ渓谷鐵道と鬼怒川温泉

2019年11月25日(月)に平日で1日休みを取ることができました。
ふと思い立って、日帰り旅にでかけます。

1)とうきょうスカイツリー(09:43)→相老(11:30)
【東武特急りょうもう7号】

以前にチケットショップで買っておいた東武鉄道の株主優待乗車券。これに特急券を追加で購入しいざ栃木へ

2)相老(11:36)→通洞(12:58)
【わたらせ渓谷鐵道】

東武鉄道からわたらせ渓谷鐵道に相老駅で乗り換え、通洞駅を目指します。
お昼ご飯が心配になって来たちょうどその頃、途中の神戸(ごうど)駅ではわたらせ渓谷鐵道による駅弁の販売がありました。地元のやまと豚弁当を購入したところ、記念にてぬぐいもいただけました。 この神戸駅は列車のレストラン清流があり、ここでお食事を取ることもできるようです。

途中、沢入(そうり)駅ではこんな美しい光景が。来てよかった。

通洞駅には1時前に到着。通洞駅では、この後行く足尾銅山の割引券がもらえます。駅員さんにお声がけしてください。

駅前では何やら美味しそうな匂いが…
コロッケますやさんでメンチカツをいただくことにしました。

3)足尾銅山観光

通洞駅から徒歩で5分ほどで足尾銅山の坑内観光施設に到着します。トロッコに乗って坑内に入って行きましょう。坑内では江戸時代→明治・大正時代→昭和時代の銅山の作業の様子が人形によって再現されています。資料館などもあり銅山の歴史にふれることができます。

4)足尾銅山(15:00)→足尾駅(15:30)
【徒歩】

観光を終えて少し時間がありましたので、通洞駅の一駅となりの足尾駅まで歩くことにしました。足尾駅はなかなか趣深い駅で、古い汽車が停められていたりします。

5)足尾駅前(15:40)→東武日光駅前(16:27)
【日光市営バス】

足尾駅から日光へはバスで移動します。なお、このバスは銅山観光前を15:35に発車しますので、足尾駅に立ち寄らないのであれば無理に歩かなくても大丈夫です。

6)東武日光(16:33)~鬼怒川公園(17:21)
【東武快速AIZUマウントエクスプレス5号】

50分近くバスに乗り日光に到着しました。乗り換え時間がわずかですが、ホームには会津若松行きの快速電車が停まっています。遅れないように乗り換えましょう。この快速電車。特別料金不要ですがなかなか豪華で良いですね。この列車に50分ほど乗って鬼怒川公園駅で下車します。一駅手前の鬼怒川温泉駅と間違えないように要注意です。

7)鬼怒川公園岩風呂

鬼怒川温泉駅でなく鬼怒川公園駅で降りたのはこの岩風呂に来るためです。距離的には近いのですが、ご覧の通り、回り道を強いられます。とはいえ、7分程度ですので辛抱して歩くことにしまょう。このお風呂は一般510円と非常に安価で利用することができます。

8)鬼怒川公園駅(18:45)→鬼怒川温泉駅(18:50)
【日光交通バス・湯西川線】

岩風呂でさっぱりとしたものの、ここで問題が!なんとお風呂にも駅にも何も食べるものがないのです。かろうじてお風呂の自販機でビールを買うことはできるのですが、これから東京に戻るのにそれだけでは寂しすぎます。しかし、鬼怒川公園駅前はどのお店もやっておりません。もちろんコンビニもこのあたりにはないのです。
諦めて特急で帰ろうかと思った矢先に救いの手が…ちょうど良いタイミングで隣の鬼怒川温泉駅行きのバスがありました。鬼怒川温泉駅の駅前にはR-martさんという立派なコンビニが。これでようやく酒とおつまみが揃いました。

9)鬼怒川温泉(19:01)→とうきょうスカイツリー(21:10) 
【東武特急リバティ会津148号】

食料の調達に成功したら、いよいよ最後です。綺麗な特急電車に約2時間乗って東京へ帰ります。

さいごに

いかがだったでしょうか、平日にふらっと行ける日帰り旅。結構楽しかったので、よろしかったらぜひ試してみてください。

アパホテル横浜ベイタワーに行ってきました。

アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉 に宿泊してきました。
みなとみらい線「馬車道駅」徒歩3分という横浜を満喫するのに便利なホテルです。また、とにかく巨大で豪華な感じでした。

馬車道駅駅を降りて、周りを見渡して見ると、あっありました。聳え立つように建っていますね。

エントランスやロビーは豪華絢爛。まるでカジノのようです。客室の廊下もご覧のような有様。さすがに大きなホテルです。

お部屋はこんな感じ。良いベッドなのですが、部屋に対して少し大きすぎますね。また、部屋にもユニットバスがありますが、ここの特徴の一つは立派な大浴場を構えること。その大浴場の混み具合が部屋からわかるようになっています。

その大浴場などの共有施設は四階にまとめて作られています。立派なファミリーマートまであって、夜食や横浜土産を買うことができました。大浴場はご覧のように大変に立派で旅行やお仕事の疲れを癒やしてくれそうです。
※お風呂の写真は実は案内パネルのアップです。

最後にお部屋からの景色を。
四方にお部屋がありますので、向きによって全然変わるのですが、私の泊まったお部屋は赤レンガ倉庫やベイブリッジが見えました。素晴らしい景色です。

しまなみ海道を満喫する

2019年5月1日から2日にかけて、自分の自転車でしまなみ海道を走ってきました。プランの立て方から実際に行ってみてどうだったかを記事にしたいと思います。

ですが…最初に言っておきますがこの記事は未完で終わります。なんと旅の途中で転倒して救急車で運ばれてしまったのですよ。その顛末も含めて書いていきたいと思います。

そもそもしまなみ海道とは?

本州と四国を結ぶ3つのルートのうち最も西にある尾道・今治ルート。広島県尾道市から愛媛県今治市の間を向島(むかいしま)、因島(いんのしま)、生口島(いくちじま)、大三島(おおみしま)、伯方島(はかたじま)、大島(おおしま)の6島を縫うように西瀬戸自動車道という高速道路が通っています。この高速道路のうち島と島を結ぶ橋を歩行者や自転車でも渡れるよう整備されたルートがいわゆるしまなみ海道です。尾道から今治までおよそ70km。スポーツタイプの自転車で体力に自信のある方ならば1日で本州から四国まで行くこともできますが、風光明媚な観光地ですので途中どちらかで宿泊されることをおすすめします。

しまなみ海道へのアクセス

しまなみ海道の本州側の玄関口はJRの尾道駅となります。新幹線の福山駅で在来線に乗り換えて尾道駅を目指すルートが第一候補となります。ご自身の自転車を輪行で持ってこられる方は、新幹線の新尾道駅を利用するほうがお勧めです。新尾道駅から尾道駅へは3kmちょっと。新尾道駅の駅前の大通りを海側に下って行くだけですので、道に迷うこともなく自転車で10分ほどで移動することができます。

尾道駅に着かれましたら、駅改札の前にある観光案内所で無料で発行していただけるせとうちサイクルーズPASSを入手されることをおすすめします。このPASSがあるとフェリー料金の割引を受けることができます。なお、サイクルーズPASSの有効期限は3日間なのですが、それ以上の滞在を予定している場合は次の写真のように2枚発行してもらうことも可能ですよ。

せとうちサイクルーズPASS
http://chu-ships.jp/setouchi%20shimanami.html

しまなみ海道の自転車事情

当記事では詳しく触れないことにしますが、しまなみ海道はレンタサイクルが非常に充実しています。公営のものは比較的安価で貸し借りのできるスポットも多く使いやすいです。また、世界的自転車メーカーのGIANTは尾道、今治の双方に直営店を構えていて、そこで最新のロードバイクのレンタルをやっています。30万円以上するカーボンロードもレンタルで借りることができますし、一部モデルは追加料金で対岸に乗り捨てすることもできます。

しまなみ海道は、橋梁部分は高速道路の歩道などを走り、島に入ると主に海岸線沿いの生活道路を走ります。どの橋もかなり大きな橋なので海岸線から概ね50mの上り下りがあります。それ故、想像以上にアップダウンが多く苦しめられます。レンタサイクルはママチャリタイプよりスポーツタイプや電動アシスト付のものが良いでしょう。

しまなみ海道が素晴らしいのは、体力に自信の無い人をサポートする仕組みが良くできていること。70kmの長丁場は普段自転車に乗られていない方には大変な距離ですが、途中で休憩もできますし、自転車旅を断念して安全にバスで移動することもできるのです。例えば、公営のレンタサイクルを利用していて、途中で疲れてしまった場合、各島にあるレンタサイクルターミナルに自転車を返却しバスで移動することもできます。このバスは少数ですが自転車の積み込みもできるので、自分の自転車を持ってきた方も安心です。加えて、島内の道路にも工夫があり自転車で迷わないように道路の橋に青いラインが延々と引かれており、このラインを目印に走って行けばゴールできるのです。

しまなみ海道を実際に走ってみました

尾道→向島

尾道大橋と新尾道大橋が架かっていますが、多くの方は渡し船で渡っています。3本の航路があるようですが、一番わかりやすいのは駅前渡船(向島運航)です。 文字通り尾道駅の駅前から乗ることができるのですが、ここで先程のサイクルーズPASSを提示すると10円お得になります。早速もらった甲斐がありましたね。

向島では少し街中を走ったあと海岸線を走ることになります。
やがて因島大橋が見えてきました。この橋は2階建てになっていて高速道路の下を自転車で走り抜けます。海岸線から58mの高さまで坂道を登りますので覚悟してくださいね!

向島→因島

因島では島の北西側を通り海岸線沿いに南下します。やがて生口橋(いくちばし)が見えて来ます。そのまま橋を渡ってももちろん良いのですが、橋に登らずまっすぐ行くとすぐに市街地となりスーパーのハローズやダイソーのあるショッピングモールがあります。日用品の買い忘れ等がありましたら、こちらをご利用ください。

因島→生口島

生口島はレモンの島です。なんでもこの島で国産レモンのおよそ3割を生産しているのだとか。しまなみ海道はこの島の北側を走ります。気持ちよく走っていると途中瀬戸田の街が。私はこの先のスケジュールの関係で通りすぎてしまったのですが、お時間のある方は色々と観光できそうな場所でもあります。

島を横切ると多々羅大橋が見えてきました。

生口島→大三島(→岡村島→大崎下島)

多々羅大橋を渡ると、橋のたもとに道の駅多々羅しまなみ公園があり、そこにサイクリストの聖地記念碑があります。休憩およびフォトスポットとして一息ついてください。

しまなみ海道は約70km。私は道中に宿を取りました。それはしまなみ海道を少し離れた大崎下島という島にあり、そこへは大三島を東西に横断して宗方港から岡村島のフェリーに乗り、岡村島から自転車で向かいます。事前に調べた結果、南側の海岸線を通るルートを選択しました。が、これは完全にハズレでした。アップダウンが激しすぎて途中登れない坂があったり。辛うじてフェリーの時間5分前に宗方港に着けたたのですが、本当に肝を冷やした瞬間でした。

今晩はこちらにお世話になることにしました。しまなみ海道を満喫するのにちょうど良いロケーションのお宿だと思います。

ゲストハウス醫
https://hatagoya-kusushi.com/

ちなみに岡村島や大崎下島はしまなみ海道ではなく、安芸灘とびしま海道という別の名前が付けられています。こちらも5つの島が連なって呉市まで自転車で行けるよう整備されていますので、しまなみ海道とは別にサイクリングで楽しむことができます。

大三島→伯方島

岡村島からフェリーで大三島に戻ります。今度は島の中央を通って道の駅多々羅しまなみ公園を目指します。途中には大山祇神社という立派な神社があります。
神社には立派な御神木があり、ご利益ありそうです。
大山祇神社を過ぎて、峠を一つ超えると道の駅はもうすぐです。少し休んでこの先を目指しましょう。

伯方島→大島

しまなみ海道は伯方島の西部を掠めるように走っています。この島が有名な「伯方(はかた)の塩」の伯方ですね。ただ、伯方の塩は伯方島産というわけではなく、メキシコやオーストラリアから輸入した塩を海水に溶かして精製し直して作っているようですね。

大島→今治

しまなみ海道は大島の真ん中を縦走します。ここの上りは結構きつく一山超える感じです。ですが、もう少しで四国。ゴール目指して頑張りましょう。
島を横切ると全長4kmもある来島海峡大橋が見えてきます。これを渡ればいよいよ今治です。

来島海峡大橋

おまけ

この来島海峡大橋の写真はしまなみ海道を少し離れ、吉海町の椋名あたりの海岸沿いの道路から撮影しました。そして・・・ここで派手に転んでしまい大ケガを。
ロードバイクの転倒する際右手を防波堤についてしまい巻き込んでしまったのです。
私のしまなみ海道旅は最後の来島海峡大橋を救急車で運ばれて終わってしまいました。
そのあたりの顛末はいずれ書く機会があればまとめたいと思います。